製麺会準備

■ 概要

十年来、手打ちうどんを趣味で作る会に参加してきたが、主催者の転勤に伴ってしばらく休止していた。しかし日々製麺欲が高まってきて抑えられなくなったので自分で主催することにし、会場・食材・機材の準備に着手。とりあえず数家族程度の小規模開催には差し支えなさそうな見通しが立った。見積費用は二万円。思ったより高かったが、実行に移したい。

ただ参加者に費用負担をお願いするからには、忘れ物防止のためチェックリストを作らないとダメそう。小物多すぎる。

■ 会場選び

自分と参加者の両方の都合から会場は都内に設定する。しかし都区内のレンタルキッチンは一回15000円とかが相場らしい(参考)。恐ろしい。食材価格に比べて桁で高く、話にならない。というかその値段だったらホテルの一室でやった方が安いのでは…。ほら製麺だけなら火を使わないし。

それはそれとして、行政管理の文化センターの類にある調理室を狙うことにする。区にもよるが、予約作業が繁雑(Webはもとより電話でも予約受付不可だったり…)な代わりに一回2000円程度で済むようだ。ひとまず全参加者に対する区内在住/在勤メンバの割合について厳しいルールのないところを絞り込んでおく。

【ざっくり見積:3000円】

■ 食材選び

うどんの基本は小麦粉と塩、水であって、他に必要なのは打ち粉だけである(参考:手打ちうどんの作り方)。

小麦粉はこれまでの主催者が用意してくださっていた中でも標準的な「金魚」を使うことにする。打ち粉と合わせて、発注先はこれまた前・主催者御用達の「岡坂商店」。香川まで買い出ししなくて済む世の中は大変便利である。あ、塩はその辺のスーパーで一番安いのを買う。

www.udon2ban.com

分量は参加予定者の数と自宅収納スペースとに鑑みて、小麦粉10kg+打ち粉4kgと仮定する。卵やネギなどのトッピングや、うどん醤油など調味料の類は後で考える。

【ざっくり見積:5000円】

■ 機材選び

まず製麺に直接必要な機材は以下の通り。

  • 製麺包丁(福井工作所の手切包丁が理想)
  • 麺打板(1m×1m×0.5cmくらいのベニヤ板)
  • 麺打棒(1m×2cmΦくらいの木の棒)
  • ビニール袋(破けないよう厚手の45リットル程度のサイズ)
  • 料理秤(2kgまで対応できること)

手切包丁を新品で買うと七万円くらいする。以前はもう少し安かった印象があるが…まあ需要と供給の大人の都合もあるのだろう、仕方ない。そこで大昔に当該包丁とともに活躍した先輩に声をかけて貸していただけないかご相談。ありがたいことに包丁・板・棒のセットを参加者として持って来ていただけそうとのお返事。これで一番の山を乗り越えられたといえよう。もっとも厚手のビニール袋は見つけにくいので地道に近所の店屋を回る必要はある。

 

次に製麺会に必要またはあると便利なのは以下の通り。

  • 運搬用台車・搬送用折りたたみコンテナ
  • ゴミ袋
  • 麺入れタッパー(屋台で多用されるような薄手のプラパックでも可)
  • キッチンタイマー
  • 打ち粉用粉ふるい・ちりとり・受け皿
  • 麺洗い用のザル(プラスチック製で受け皿とセットならベター)
  • 布巾
  • 滑り防止ゴムマット(ベニヤの麺打板が机の上で暴れないように)
  • 爪楊枝(生地に空気が入ったときに穴を開けて逃がす)
  • 輪ゴム
  • 鉄砲ザル
  • 寸胴と、それにあわせた長めの菜箸
  • 手洗い石けん・食器洗剤

とにかく安くあげることを重視するので、都区内の地の利を活かして、借りる料理室にありそうなものとか、その近くの店で買えそうなものは当日調達する作戦を採る。大体百均で揃えるとして、台車とコンテナさえあれば企画が当日全焼することもないだろう。都区内は車事情が厳しいことから、台車をはじめとした運搬用具には多少お金をかけても引き合うと睨んで品定めする(大物なので家族の承認待ち)。

しかし台車高いなあ…。使用頻度は低いので収納性さえ良ければ助かるのだが、そういう品はあまりないようだ。

【ざっくり見積:10000円】

■ どんぶり勘定

経費が8000円、設備が10000円で、切り上げて合計二万円。包丁のあてはあったものの、正直思ったより高くなった。

これで大人が10人参加するとして、参加費は二千円となる。経験によれば一桁高い。切りよく千円くらいに収めたい。というかこれまで参加してきた会は500円くらいだった。経費だけでも800円なのに、なんだあれ魔術か。

 

 

まだまだ修行が必要である。